Cutting☆Lovers
二十四時間なんてものはすぐに経ってしまう。

あまり眠る事が出来ないまま学校へ行き、放課後になった。

何で、こんな時だけホームルームも短いんだか。

早くフラれてこいって事?

八つ当たりなのも、今更往生際が悪いのも分かってる。

でもさ…

フラれた事はあっても、わざわざフラれに行くのなんて初めてなわけで、テンションというものが分からない…

暗い雰囲気で行くのも、何か負けた気がしてイヤだし。

もう、いいや。

“無”で行こう…。


改札を出ると、すぐに上田の姿を見付けた。

たくさん人が居ても和服だから目立ってすぐに分かる。

近付きながら、声をかけると微妙な笑顔だった。

そんな顔で笑うくらいなら笑わない方がマシじゃない?って思う。



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