Cutting☆Lovers
「そこ何のお店なの?」

「美容室です」

美容室?そこが?

当たり前のように扉を開けて入っていくから、まだ追い付いていなかったあたしは小走りで後を追ってお店に入った。

店内は言われたとおり、美容室で上田は既にくつろいでいた。

「きみが紗羅ちゃん?」

「えっ…」

後ろから知らない声に話し掛けられた。

振り返ると、ラフな服装の中にも何処かお洒落な男の人が立っていた。

「章斉、言ってたとおりの美人だね」

「…うるさい。さっさと切ってくれよ」

案内されるままにシャンプー台へと向かった。

上田、この人と話す時敬語じゃない…仲いいんだ。



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