Cutting☆Lovers
「急にすみません…我が儘言ってしまって…」

「いいよ。別に」

髪も長く中性的な上田は見た目よりも、ガッチリとしていて、男を感じたのと同時にシャンプーの匂いなのか柔らかい匂いがあたしを包んだ。

紗羅さんと声をかけられ、最後の我が儘を聞いてもらえますかと言われたから頷いた。


「紗羅さんの全てが僕のものだと思わせてください…」


答えはYESに決まってる。


でもさ…。



「…だったら、上田の全てもあたしにくれる?」



「勿論です。これからは堂々とやきもちが妬けますね」

頭上から聞こえる声は満足げでとても嬉しそうだった。



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