Cutting☆Lovers
「変?」

「いやっ!似合ってますけど…」

けど何なのよ?

あたしの心の声が聞こえたのか言葉が続く。

「やっぱり、勿体ない…」

それか…

「でも、あたしが切った分だけあんた貰えるじゃん」

「それは、まぁ…」

レジでお金を払おうとすると、僕が払いますとお金を出してくれた。

店を出て歩きだし、髪を集めてるのかと聞くと、はいと答えた。

「じゃ、今度から切ったらあげる」

「いいんですか?」

「うん」

そんな会話をして、あたしと上田の奇妙な関係は始まった。

連絡先を交換し、メモリーに登録…

ん?名前なんだっけ?

「ねぇ、名前は?」

「上田です」

「ふ〜ん。あたし紗羅」

「サラサラの髪の紗羅さん…」

「それ以上言ったら、ぶっ飛ばすよ」

「…はい」



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