ただキミと一緒にいたかった
──付き合って、一週間ほどして…
「なあ、俺
内緒ごとすんのは嫌だから
全部話す。
全部話すから
きいてくれねえ?
でも、咲希は辛くなるかもしれねぇ。
かなり辛くなるかもしれねぇ。
聞ける?」
──・・・なんだろう。
「辛くなる」
そう聞いたけど
美咲のいなかった日々より
辛いものなんてあるのかな・・・?
この1年間に比べたら、
何でも乗り越えられそうな気がした。
そう考えたから
聞けるっしょ!
と思った
「もっちろーん!
なんでも話してよっ!」
───これが、甘かった。