ただキミと一緒にいたかった
只今、中学2年の咲希(サキ)は
「チャット」と言われる出会い系の場にハマッていた。
出会い系といっても、
本当にただの「出会い」であって…ソッチ系ではない。
今の“ソッチ系”っていう言葉については、
あまり深く考えないで欲しい。笑
ただ、男女が仲良く話をするだけの本当にそれだけの暇つぶしの場。
でも、そのチャット部屋には「常連さん」がいるらしく入りにくい所ってもんがある。
入りにくかったり、
話に入れない部屋
があるけどそんなのあたしにはお構いなし。
結構部屋をアチコチまわって
手当たりしだいにしゃべりまくる。
そういうことしてると、
結構友だちは増えるけどね。笑
今日も、いつものように部屋をアチコチまわってたら
最近ではめずらしい一人しかいない部屋をみつけた。
どーせ、チャットに居るだけ居て返事は無いパターンだろうと思いながらも
入室後、挨拶してみた。
どこか期待してる自分がいたみたい。
「こーん」
・・・・居留守か。笑
っはん。上等だ。
何をこんなにも自分は上から目線になっているのか、
ということをスルーしたままあたしはボーッと画面を見続けてた。
すると
「ちわ」
おぉっと!!!!ヨソウガイデース。
「いたんだ。笑」
打ってから自分の反応にウザイと思いながらもなぜか返答にワクワクしてた。