ただキミと一緒にいたかった
野球部の元彼が
好きな人ができたっていう理由で
あたしと別れたこと、
自然消滅したこと、
しばらく恋できなかったこと、
全部話した。
正直、
こんだけ重い奴だから
冷められるとおもった・・
元カレも、あっちが悪いんじゃなくて
あたしが悪かったんだと思ってる。
だから、
ほんの少し。怖かった。
啓吾をここだけは、信じ切れなかった。
───でも啓吾は違った。
啓吾は全部受け入れてくれた。
「咲希は悪くねぇだろ?
自分けなすな。
俺はお前から離れていかねぇし、
ずっとそばにいる
嫉妬だって全部受け入れてやる
束縛だって何だってしろ
好きっていう気持ちはかわんねぇ。
咲希は、俺のモンだろ?」
───この人なら、
この人なら、一緒に幸せになれるって想った。
最後の、
「俺のモン」て言葉に、妙に落ち着きを感じた。
全て預けられる、と思ったんだよ?