クリアネス
「素敵な……お話だね」
そう言って鼻をすすりながら笑うと、レオはあたしのおでこを小突いた。
「本気だよ」
突然の真剣な顔。
そんな目で見られたら、うなずくしかないじゃない。
「必ず……迎えに来てね」
「約束する」
「待ってるから……」
「約束するよ」
つながれた手の薬指には、おそろいのシルバーリング。
どうしてかな。
あなたを彩る全てのものが、なんだかとっても苦しいんだ。
レオ……
愛してる。