Milk
お母さんは電話の時より真剣な顔で
戻ってきた。






「紗菜、よく、聞いてね??」
「・・・・・うん」
「真央梨ちゃんとね、真央梨ちゃんのお父さんと
 紗菜のお父さん、車と車でぶつかっちゃったの」
「ふ-ん」
「でね、もう、ここにはいないのよ・・・・・・」
「え??」
「もう、会えないのよ・・・・・・・」
「会えない??何で?真央梨ちゃんは・・・・・」
「紗菜、ゴメンね・・・・・・・」







お母さんはあたしに抱きついて泣いた。







「お母さん??」







しばらくしてからお母さんが顔を上げた。












「ゴメンね、紗菜ちゃんとお父さんに会いに行こうか?」
「・・・・・・・うん」
< 10 / 42 >

この作品をシェア

pagetop