スマイルマシーン

　「やめとけ沙耶。
　　
　　あっちにもそれなりの理由があるんだよ。」


　ｻﾔという人の隣に座っていた男子が振り向いた。

　
　だからそんなもんないってば！！



　「ふ～ん・・そっか。
　　
　　あ、そうだ芽衣ちゃん、紹介するね。
　
　　ウチは、近藤沙耶（ｺﾝﾄﾞｳ　ｻﾔ）。
　
　　んで、ウチの隣にいるのは
　
　　木下遙（ｷﾉｼﾀ　ﾊﾙ）。
　
　　芽衣ちゃんの隣にいるのが
　
　　七瀬爽（ﾅﾅｾ　ｿｳ）くんだよ。」


　「分かった。よろしくね、
　
　　近藤さん。」


　「あ、下の名前で呼んでよ！
　
　　芽・衣・ちゃん♪」


　「俺らも！！遙って呼んでよ。
　
　　なあ、爽。」


　「おう、爽って呼んで。」


　「・・ありがとう！」


　なんかいいなぁ・・・


　こういうの。


　

　「じゃあ芽衣、HR終わった屋上行こうよ！！」


　「うん！！行こー！」



　あたしは笑顔で答えた。




　でもまだこのときは気付いていなかったんだ。












　『恋』しているだなんて・・・