光の雨
出会い

入学式


今日は一年生の入学式

高校二年生になった私、

倉科 雅(クラカ ミヤビ)通称ミヤ

は後輩ができるのを

密かに喜んでいた



「みかみさぁ~ん!同じクラスだよん!やったね!」

「だねー。てか鬱陶しい!ひっつくな!」


三上 美佳(ミカミ ミカ) 通称・みかみさんは
高校一年からの親友
背は少し高くて、ロングストレートの黒い髪が凛とした顔立ちを強調してる
まあ、要するに美人ってこと。女子のファンも多い。私もその中の一人なんだけど。
結構クールで、とても冷静なお方です


「えへへ~、なんて言われたっていいもんね~❤」

「だぁ~っ、もう!はやく移動しなきゃ入学式始まっちゃうでしょ~!?」


そうだった。あたしが寝坊したせいで入学式に遅れそうなんだよね。
それで今、会場の体育館に向けて猛ダッシュ中
…やっちまったゼ!


「入学式に遅刻とかありえないから!!ほら、急げミヤ!」

「はぁ~~い」


あたしのせいで遅刻しそうなみかみさんは
ちょっと不機嫌
だけど、体育館に行くのは気が進まない


後輩を楽しみにしてるのは本心なんだけど
こういう…儀式?みたいなのは大っ嫌いなんだよね~
あぁ~!入学式だるい!!


・・・・・


そんな事を考えていたら、
いつの間にか、体育館についていた


(よかった、ギリギリ間に合ったみたい…)



そうして私たちは、急いで自分の席に着いた






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