禁忌恋愛


「ゆーうくん早く」

「待てって」

朝ご飯を食べ終わったあたし達は今日が土曜日だったこともあり遊園地に訪れていた。
チケットはゆうくんの会社の人に貰ったらしい。

なんだかおかしいあたしだけど…遊園地は嬉しい!!

いったい何年ぶりかな?

辺りを見渡せば、まるで子供の王国。

よーし!遊ぶぞ!

うし!と拳を握ると「まずはジェットコースター!!」と走りだした。

「ぷ!ガキみてぇ」

ゆうくんはそんなあたしの後ろ姿に吹きだしていた。





上昇するジェットコースターの最前列にあたし達は座っていた。

「きゃ~!高いねッゆうくん」

「………」

絶句するゆうくん。

覗きこむと口をポカーンと開き絶句していた。

「ゆうくん?もしかしてー」

にやっとしたあたしにゆうくんは慌てて叫んだ。

「怖くー」

急降下した機内と真っ青な青空に響き渡ったゆうくんの奇声とあたしの笑い声。


「ねえーーーーーー!!!ぐあああ!」

「絶対怖いでしょー!」












< 12 / 62 >

この作品をシェア

pagetop