禁忌恋愛
「早紀…、どうして…」

ゆうくんはすごく驚いている。

当然だ。
半年前、蒸発したはずの妻が突然現れたのだから。


「…やっぱり、2人と暮らしたくなって…」


えへへ。
と頭をかきながらそう言った母を、あたしはやっぱり憎い、と思った。


あたしを育ててくれた事は感謝してる。
だけど、、、母に捨てれられた痛みは消えない。

「は…?」

ゆうくんは更に目を大きく開けると大きなため息を付いて言った。


「俺は…、もうお前とヨリを戻すつもりもねぇし、一緒に暮らすつもりもねぇよ」


…、ほっ、、。

良かった。
またヨリを戻したらどうしようかと思った。


ほっとしているあたしとは対照的に母は、うわぁん!と泣き出した。


「じゃあ、あたしはどうしたらいいのよぉ!?」


惨めな母の姿。
きっと男に振られたんだ。


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