禁忌恋愛
でもあたしだって忙しい。

食器も片付けたいし暇じゃないんだ!

「もー!!早く起きてよ!!!!」

掴んだ枕をゆうくんめがけて振り落とした。

ばし!


「いって!?」

「もーあたしだって忙しいんだからぁ!!」

ばし!ばし!

「分かった!分かったからなぐんなぁ!!おい、美衣!!!」






「もっとさ、優しく起こせない訳?」

しゃく、とレタスをかじりながらゆうくんは不機嫌そうにそう言った。

「じゃあ、もっと早く起きてよ」

「俺、朝弱いんだ、だからそれはむり」

起こすこっちの身になってみなさいよと心の中で毒づく。

「じゃあ、どんな風に起こされたい訳?」

「そうだな、、例えばー…」

※注意。
ここからはゆうくんの想像です。


眠る俺の横にこっそり近づく美衣。

「ゆうくーん早く起きなきゃ駄目だよ?」

美衣はクスッと微笑み俺のズボンに手をかけた。

「もー、早く起きないと、いたずらしちゃうぞ?」


「ド変態!!!」

あたしはゆうくんの妄想をかき消すよう大声で怒鳴った。

だれがそんなことするかぁ!!!


「オトコはみんな変態なんだよ」

ゆうくんはニヤッと笑った。





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