禁忌恋愛
おとうさん、だなんて思えない。



あたしはゆうくんを、1人のオトコとしてしか見れない。


好き、好き、好き。


ゆうくんから貰ったネックレスを握りしめた。


~♪~♪~


「ゆうくん…?!」


あたしは飛びつく勢いで電話に出た。


「も、もしもし!」


『あー、俺、だけど、いまから帰るからさ、1人にしてごめんな』


「わかっ、た…、あの…っお母さん、は?」


涙を抑えるのに必死だ。お願い、違うって言って…。


『……一緒だよ』

ずくん!と心が痛んだ。
やっぱり……。


「…そっか…、じゃあ、ね」




あたしはどうしたらいい?

この気持ちをどこに置いておいたらいい?


「…ゆぅ…くん…っ」


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