チェリーをあげる。
トイレで化粧を直し、コンタクトレンズを着けた後。
私達は駅から続く長い通りを歩いてみた。
少し歩くとコンビニを1軒見つけることができたので、
伸さんが「ここで朝ごはんを買おう」と言った。
これからこの町で起こることを想像したらご飯も喉を通らないような気がして、
「私はいいです」って言ったんだけど、
伸さんは「腹が減っては戦ができぬと言うだろう?」と、カロリーメイトとオロナミンCを買ってくれた。
その後。
私達はふたたび駅に戻り、待合室で買ってきたものを食べることにした。
伸さんはのん気そうにおにぎりをばくばく食べていたけど、
食べ終わると携帯電話を取り出し、
なぜか「ちょっと渡んちに電話してみるか」と言った。