チェリーをあげる。

自分が男の人とお風呂に入ってるなんて、なんだか信じられなかった。


伸さんの顔がまともに見られない。



とっさにうつむくと、伸さんが私に訊いてきた。




「緊張してる?」


「え…?」




思わず伸さんの顔を見ると、彼は鼻で笑った。




「雛ちゃんってエッチなわりに恥ずかしがりやなんだな」


「えっ…」


「けど、そんな恥ずかしがってちゃ何もできないよ?」


「え…?」


「ほら、もっとこっちにおいでよ」




伸さんが私の手を引き寄せると、私は彼のすぐ目の前にいた。
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