チェリーをあげる。

「それに何…?渡さんの元カノにまで首を突っ込ませるなんて、ちょっと常識外れてるよ…。伸さんて人もそうだけど、あんたちょっと頭おかしいんじゃない…?」


「えっ…」


「今回のことはあんたと渡さんふたりの問題で、他人が口を出せるようなことじゃないでしょ…?私に言わせれば、第三者に頼ろうって考えが甘すぎるよ」


「はぁ…」




私はよっこの説教に固まってしまった。



確かにいちいちもっともだと思う☆




「…ごめん」




私が頭を下げると、




「私に謝るような問題でもないでしょ…?」




よっこは再びため息をついた。




「雛さ、あんたはまず、その早く経験したいとかいう考えを改めることから始めないと、何も始まらないんじゃない…?」


「え…?」




よっこは水を一口飲んで続けた。




「だってそうでしょ…?大体雛は相手の気持ちとか全然考えてないでしょ…。渡さんとダメになったのだって、もとはと言えばあんたの一方的な焦りが原因なのに」


「それは…、そうかもしれないけど…」




私だって必死だったんだもん…。
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