チェリーをあげる。
今日は海上花火大会があるとのことで、
礼さんはビニールシートと水筒とおしぼりを持って来て、
「あとはコンビニで何か買って、海の近くで花火でも見ながらパーティしましょ」
とひとり張り切っていた。
適当なコンビニに立ち寄り、近くの道路に車を止めると、
私達は荷物を持って、露店の並ぶ商店街を軽くぶらついた。
めぼしいものだけ買って、そのまま海が見える通りまで歩く。
浜辺は既に人でいっぱいだったので、私達は通行止めになっている道路にビニールシートを敷いて、そこで花火を見ることにした。
さっき買ったお弁当やお酒やスナック菓子を広げると、まるで花見にでも来ているような気分だった。