チェリーをあげる。

それからこっちにいる間、


礼さんは渡さんの昔話をしてくれたり、


渡さんとデートしたという場所なんかを案内してくれたけど、




私はもう彼女の言動にへこんだりすることはなくなっていた。






礼さんの家を去る前の日。


礼さんから渡さんとやり直すためのヒントは見つかったかと訊かれたので、」


私は頭の中にある計画を礼さんに話した。



彼女は私の話を黙って聞いてくれ、最後は「それなら自分の思うように頑張ってごらん」と言ってくれた。




「意志のあるところに道はできるって言うからね。グッドラック」




礼さんがくれた言葉は私のやる気を助長し、更に心を奮い立てたのだった。
< 256 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop