チェリーをあげる。

心臓がドキドキ言って、期待と不安が同時にやってきた瞬間、渡さんが言った。




「こんな男でよかったら、またぜひよろしくお願いします」




渡さんは再度頭を下げた。




うそ…っ。




信じられない、


信じられない…!


信じられない…っ!






顔を上げた渡さんは、目を細めて苦笑いしていた。




「…ま、そっちの方はホント期待しないでほしいけどね」
< 310 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop