チェリーをあげる。
ガタガタと揺れる車の中。
「家まで送るよ」と言ってくれた渡さんに、私はアパートへの行き方を簡単に説明した。
そして何を言ってるのかよくわからないラジオをBGMに、
どうすればまだ彼と一緒にいられるか考えてみた。
そうだ…!
アパートまで送ってもらったら、「せっかくだから、上がってお茶でも飲んでって」とか言おう。
そしたら渡さんともう少し一緒にいられるよね…?!
もしならお茶じゃなくて、お酒とか出せば、運転もできなくなって泊まってってもらえるかも…!
それで、私の部屋で初めての…。
キャーッ!
私のエッチー!!
…そうだ、その手だ!
今度こそ、私の気持ちを渡さんにちゃんと言わなきゃ…!