チェリーをあげる。

ガタガタと揺れる車の中。



「家まで送るよ」と言ってくれた渡さんに、私はアパートへの行き方を簡単に説明した。


そして何を言ってるのかよくわからないラジオをBGMに、


どうすればまだ彼と一緒にいられるか考えてみた。




そうだ…!


アパートまで送ってもらったら、「せっかくだから、上がってお茶でも飲んでって」とか言おう。


そしたら渡さんともう少し一緒にいられるよね…?!



もしならお茶じゃなくて、お酒とか出せば、運転もできなくなって泊まってってもらえるかも…!



それで、私の部屋で初めての…。




キャーッ!


私のエッチー!!






…そうだ、その手だ!




今度こそ、私の気持ちを渡さんにちゃんと言わなきゃ…!
< 38 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop