チェリーをあげる。

私がため息をつくと、ちーちゃんが言った。




「何…?雛、そんなに早くバージン捨てたいの?」


「うん」




私はうなずいた。




「私がそんなにいいもんじゃないよって言ってんのに?」




再びうなずく。




「それでもやっぱり経験してみたいよ…。それも渡さんとしてみたい…」


「ふーん」




ちーちゃんはそう言うと、再び箸を動かし始めた。



「ねえ、何か渡さんをその気にさせるいい方法ってないかな…?」




思わずちーちゃんの顔を覗き込んだ私。




「え…?」


「その…、渡さんと上手くエッチできる方法ってないかな…?」




私は彼女に真剣に助けを求めていた。




「そうだねえ…」




ちーちゃんは私の問いに少し頭を傾げると、しばらくしてこう言った。




「じゃあさ、こういう作戦はどう…?」


「何?」




ちーちゃんは目を細めると、にやっと笑った。




「お泊りに行くんだよ」


「え…?!」
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