チェリーをあげる。

夕飯前にはまた渡さんを誘って、夕日の浜辺を散歩してみたけど、


やっぱりロマンスも何もなくて、私はまたひろぽんに泣きついていた。




「ねえ、私どうしたらいいと思う…?」




私の泣き言を聞いたひろぽんは言った。




「しょーがないなあ…。ここまでくると、あとはあれを持ってくるしかないな…」


「え…?」


「雛にはまたちょっと頑張ってもらわなきゃいけないけど、別にいいよね…?」




ひろぽんはすまなそうに笑うと、更に恥ずかしい計画を私に耳打ちしてきた。
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