【さみ短2】桜咲くとき
事の始まり
教室の窓から、桜の花びらがヒラヒラ揺れる。
窓を開けると、暖かい風が顔を撫でる。
「私、パティシエになりたい。
パティシエになって、
世界中のお菓子を作るの。」
「貴女ならなれますよ。
深也美(ミヤビ)様。」
「そうよね。頑張るわ。」
「はい。
頑張ってくださいませ。
では、帰りましょうか?」
帰ろうとしていると、背中を押される。
私は窓から真っ逆さまに落ちていった…。