【さみ短2】桜咲くとき
再出発
【仰げば尊し 我が師の恩】
私は今日、高校を卒業する。
恵深の薦めもあり、無理を言って高校に復学した。
私の夢はパティシエになること。
7年前のあの日。
私が『夢』を話した日。
私は誰と話したんだろ?
それは謎のまま。
でも、私はこれからパティシエの道を歩いていく。
これが、私の人生の再出発。
空を見上げれば、優しい光が私を見下ろす。
暖かい風が私の頬を撫でていく。
そして、舞う様に桜の花びらが散っていく。
私の再出発を祝うように…。
~Fin~