太陽に愛された雪
暑い、暑い………
 
雪はどんどん小さくなって
 
 
見えない程になっていた。
 
 
 
 
雪『た…太陽さん』
 
雪は最後の力で声をしぼりだし、太陽にこう言った。
 
 
雪『私の身体は消えてしまうけど、心かけらは残ります…。
そのかけらは冷たくて…氷のようだけど…決して解けません……。
だから……あなたの身体の一部に……私を置いてくれませんか……??
そしてまた生まれ変わったら
あなたに恋をさせて下さい…。』
 
太陽『もちろん…いいだろう……お前の一部を埋めさせておくれ…??
そして次に生まれてもお前を必ず見つけてあげよう…。』
 
 
雪『ありがとう…太陽さん…。
だいす……』
 
 
 
雪は消えてしまった……。
 
 
 
 
 
雪のように
 
ダイヤのように
 
 
美しく輝く宝石を残して……。
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