Zero

窺

「女に興味がある」と言われたらそりゃ確かなことじゃない？
僕男だし、毎日目線を女に寄せるのが普通だろう。

女の体と男の体と言えば、確かに何時も女に目線を引っ張れている。
気づいているのだろうか。
毎日自分の周りにいる人間の男性と女性の比率のこと。

僕には女性は男性の十倍ぐらい居ると思うけど。
実には、この業界では恐らく男性は女性より多いとも言える。
でも、女性が大勢だと思うってことは、女性しか見てないから。

男性と女性の体は確かな違いがあるようだ。
僕は普通に女性の体を見てしまうのが多い。
例えば、秋葉の電気屋さんに行くと、回り男性が多いのに、何時も女性を見ていた僕には、偶に女性からの熱々な目線も寄ってくる。

大体、女も男と同様に、異性を見るのが好きでしょ。

僕の世界の中、ビール女は本間に変わった人間だろう。
毎日彼女を見るのは僕の日課になったような気がする。

なぜだろう。大体彼女はそんなに生き生きしているから、僕の数字ばっかりの世界より、面白いかも。

大体、ちゃんとした人間だと思う。朝ご飯毎日食べているし。
ミルクとトッピンチョコ、バナナとゆで卵。

そして、一人で料理を作る。手間がかかりそうなのに、ちゃんとキチンで立ってて、料理の本を見ながら2時間3時間を使って調理する。一人で食べるのが美味しいのかい？友達を誘おう。でも、彼女は一番近く所で住んでいる僕を誘ったことも一度も無かった。

一人でビールを飲みながらソファーでDVDを見る。偶に大体エロイDVDを見ているのが分かるけど、彼女が平気で見てついに寝てしまうこともよくある。

だめ女？

大体年を取ったのだろう？若く見えるけど。なんじゃこの老いた美人の心。
もったいない。

偶に、彼女は彼女を見ている僕に堂々と見ている。この応えて来た目の中どんなメッセージがあるのか僕にはわからん。

大体キレルはずだ。
でも、その目は複雑に見えてくる。
寂しさとか、虚しさとか。
女の心、僕には、分からない。