Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
その時
何処かから 携帯の、微かなメロディ
皆、自分のでは無い事がわかって…
『彼』はすぐに立ち上がると
アズさんが持って来ていた
小さなバックに手を伸ばし
一回画面に目を走らせたけど
まるでそれが解っていたみたいに
躊躇せず、それに出た
『…はい 』
『彼』は暫く、黙って聞いていたけど
携帯を持ったまま
外に飛び出した
私も立ち上がり、『彼』を追う
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