Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜



私は…
バイクの横に立ったままの
『彼』の傍に立つ

アニキは、しゃがんだままだ


「……何でボウズが
ここに居るってわかった?」



『…アズは ビーズが無いって言ってたし

……… そんな居なくなり方する
イタイ奴じゃない


…"彼"にも、電話しといたから

危うく、新幹線乗りそうになってた』



「…………。


あーー!!もう!
オレまでおかしくなって
どうすんだよ!!」


「……なんかもう
みんなダメじゃん。私含めて…」


へたりこんだ私に
アクアリウムショップの扉の中から
アズさんが思いきり手を招いている



『彼』が煙草を消すと
歩き出して
私も着いていこうとしたけど

…アニキが、動かない


「……行かないんですか?」


「…オレはいい
行って来い。」






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