Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜





「ししょー!
この車買ったの?!」

「まさか

"少し走らせてやってくれ"って
借り物だよ」


…まだあの車なのかな
少しホッとした

左に青山さん 右に『彼』

シートがあって

マキちゃん   私

マキちゃんは
両手を膝に置いて、夜空を見上げる
その顔を見ていると
何だかここは、千葉じゃなくて

…何故か、千葉の海岸通りは
ヤシが生えてたりするんだけど

群青色の
走って行く夜空と
ここだけ違う世界を走ってるみたいな

そんな感じで―――





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