Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
表紙を閉じた
蚊に刺されたトコがかゆい
レジに持って行き五千円出して
お釣りを貰う
そのまま自動ドアに向かい
…自動ドアの癖に開かない
別に慣れてるんだけどね
背が低いからなのか、
何かオーラが足らないのかよくある
少し後ろに下がってから
もう一度、マットの上に立つと
仕方なさそうに両側に開いた
道は来た時と変わらず
買い物客で溢れてる
路駐の自転車を避けながら進む
……師匠とか、彼とか
さも親しそうに語ってるけど
実際のトコは
そのコンテストの日の一ヶ月後
"CheaーRuu"の優勝のお祝いに
ライヴハウスに呼んで貰って
(私達だけじゃなく
当日一緒だったバンドが
他にも来てのパーティーだった
それと
秋に"CheaーRuu"のCDが出る前に
青山さんがメンバー全員に
CDを送ってくれた
…以降、何かものすごい接触があって
オープンカーに乗って校門の前
メンバー全員がうちらに手を振るとか
ツアー先の楽屋に呼んで貰って
打ち上げに毎回参加
流れでセッション大会とか
またそういう激しい妄想が
最初は頭を巡りまくってたんだけど
当たり前にある筈もなく。
それに"CheaーRuu"の雰囲気は
あのライヴの時に比べると
…まるで別人の様になってしまった