However~それでも君に恋をする~
その頃から僕らは今までより少しだけ親しくなった。

次第に学校の行き帰りで会う機会が増えて今では毎日一緒に 道を歩くようになった。

嬉しく思ってる。

女の友達はおろか男の友達さえいない俺にとって、ユミは唯一の友達。

俺にもやっと‥

友達が出来たんだ。

なんか少し世界が変わった気がする。

公園のブランコ。

川沿いの曲がり道。

小鳥の鳴き声で青を知らせる大通りの信号機。

みんな違って見えた。

ユミと一緒にいるだけで。
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