However~それでも君に恋をする~
一体何を着ていけばいいんだ?

俺はタンスの前で立ち止まって動けない。

「ご飯出来たよ」

フユミが派手なコギャルみたいな服装で 部屋に入って来る。

どうしたの。その恰好?と聞くと

「決まってんじゃん。

お兄ちゃんと一緒にピクニック行くんじゃん。」

と腕を組んで言うフユミ。

「あれ?

フユミも来んの?」

俺が聞くと、ナツも来るよ。とフユミは笑って言った。

嬉しいのか悲しいのか複雑なキモチ。

どうやら今日は、俺とユミだけじゃなくてナツとフユミも交えてのピクニック(デート)なのらしい 。

これじゃデートって言わないじゃん。

そう思った。

ちぇっ、ユミのヤツ。

期待させやがって。
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