Lovely☆愛すくりーむ
それから何週間か経った。
梨架とのメールは続いている。
俺は今日、久しぶりの外出を決めた。
母親はかなり説得した結果、ウイルス対策をするならいいという事になった。
まず、スーパーに行った。
「・・・・・・・・・・。なんだこれ。」
そこにはスーパーと言える物がなかった。
スーパーって言うより戦争の後みたいな??
棚は倒れ、大量の血が床に付着して、商品は何にもなかった。
一応奥の方まで見てみたらポテチが何袋かといくつかの缶詰が奇跡的に残っていた。
俺はその全てを取り、レジへ向かう。
「レジって言ったって店員いないんだけど・・・
心優しい俺(笑)はお金を置いてから店を去った。
次に向かったのは雄輔の家。
ドアホンを鳴らしてみたが出る気配はない。
ガチャ
鍵が開いていたので入ってみた。
何度も来たこの家。もう雄輔の部屋は分かっていた。
「雄輔~。」
雄輔は・・・寝てた。
「雄輔。生きてるか~??」冗談でそう言ってみる。
「死んでる(笑)」
「生きてるじゃん。」
「ってかなんでお前来たの??外出禁止だろ??来るなよな~」
雄輔がこっちを振り向く。
「別にいいじゃ・・・!!?」
「どうした~??」
「雄輔・・・お前っ・・・」