Lovely☆愛すくりーむ

「梨架・・・」

病院の裏庭まで走ってきて泣いた。

なんとなく先生たちの前では泣けなかった。

泣くのが恥ずかしいと思ったから??

弱い少年に見られたくなかったから??

なぜか分からなかったけど、泣きたくなかったんだ。

涙って、涙ってこんなにたくさん出るものなんだって初めて知った。

止まらない。

「梨架のところに行ってあげないと。」

心ではそう思えるのに・・・

体がそこから動こうとしない。

それと、山下さんが気になる。

ちょっと強く言いすぎたかな・・・

パンッッッッッ!!!

頬を思いっ切り叩いた。

「よし!!」

そして病室へと戻った。
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