Lovely☆愛すくりーむ
はじめまして、
「ねぇ、今日転校生が来るんだって?」
悠菜が退屈そうに聞いてきた。
「らしいね、女子って噂はきいてるけど。可愛い子だったらいいのにな~」
「夾(キョウ)ったら浮気する気?信じられない!」
「ははは、そんな気なんてないよ。悠菜が一番だって!」
そういって夾は微笑をみせた。
「ほんとに~?」
「ほんとだよ」
俺は山城高校に通う鈴木夾。
そしてこちらは俺の彼女の保坂悠菜。かわいいだろ。
今日は噂の転校生って奴が来るらしい。
悠菜の彼氏だからといい、転校生が来るのをワクワクしていたこともない。
ほら、よくあるじゃないか。
いきなり転校してきたのは美少女っていうおきまりの設定がさ!
そう思いつつ、俺はチャイムの音と共に席に着いた。
転校生の噂でざわざわとした教室が静まり返った時、ゆっくりとドアが開いた。
まさか、
まさかドンピシャだったなんて、思ってもいなかった。
それだけじゃない、
あいつは…───