わんこ
ぼくときみ
ぼくは、毎日、いつも、きみのところにお話に行った。
「今日ね、ちょちょさんがお鼻にきてね、ムズムズしたから、《ふんっ》ってしたらね、ちょちょさん、飛んでちゃった!」
きみは、ゆらゆら楽しそうにゆれてくれてた。
「あのね、お魚、あそこのお池にいっぱいいるんだよ」
きみは、《ふーん》っていうみたいにお池の方みて、体を伸ばしてるみたい。
「ねぇ、ねぇ、さっきね〜、ぼくと同んなじなのに大きな体したわんこがいつもの野原の端っこでゴロ〜ってしてたよ!」
きみは、ちらっとあっちを見てた。
「ぼくね、早くここに来たくて走ってたからけとばしそうになっちゃった!」
きみは、ゆらゆら嬉しそうにゆれてくれた。
きみは、毎日、いつも、ぼくのお話をきいてくれた。
ぼくは、きみとお話してるとき、いつも鼻先が《くすっ》とした。
「今日ね、ちょちょさんがお鼻にきてね、ムズムズしたから、《ふんっ》ってしたらね、ちょちょさん、飛んでちゃった!」
きみは、ゆらゆら楽しそうにゆれてくれてた。
「あのね、お魚、あそこのお池にいっぱいいるんだよ」
きみは、《ふーん》っていうみたいにお池の方みて、体を伸ばしてるみたい。
「ねぇ、ねぇ、さっきね〜、ぼくと同んなじなのに大きな体したわんこがいつもの野原の端っこでゴロ〜ってしてたよ!」
きみは、ちらっとあっちを見てた。
「ぼくね、早くここに来たくて走ってたからけとばしそうになっちゃった!」
きみは、ゆらゆら嬉しそうにゆれてくれた。
きみは、毎日、いつも、ぼくのお話をきいてくれた。
ぼくは、きみとお話してるとき、いつも鼻先が《くすっ》とした。