✝恋人魚✝
「光喜…ねぇ!光喜ってば!!!」

『!?』

「完璧違う事考えてたでしょ?!」


気がつくと,

俺ゎ妄想の世界に入り込んで

清の声が届いてなかったらしい。


『ごめん。何の話?』

「もぉ…光喜のあんぽんたん…。」


あんぽんたんって…


『ぷっ!あははは!!!』

「えっ!!何!?何に笑ってんの?!」


清が思わぬ事をぼやいたのが

俺の意外なツボだった。


『わりぃわりぃ!だって清がいきなり“あんぽんたん”とか言い出すから…ぅははっ!!』

「もー!!そんなに笑わないでよ!!」

『ぅん。ごめん(笑)で?何話してたん??』

「ぃっ!!ぃいよもうその話ゎ!!」


??

俺から少しずつ離れてく清。


プールの中に入ってる清ゎ

もう俺じゃ届かない距離まで。


『んで逃げんの?』

「何でもなのっ!!」




やっぱ意味わからん。


俺が聞いてると思ったから言ったんだろ?

それなのに何で言わないんだ?!


俺のSスイッチが

ONになった。

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