✝恋人魚✝
言ったゎ良いけど

怖くて拓巳の顔が見れない。


『…俺さ,まぢで清ちゃんが大好きなんだ。』


またいきなり拓巳が沈黙を裂いた。


「うん。」

『どんな清ちゃんでも,支えられる自信があるんだ。』

「…ぅん。」


だから…,と拓巳が言うと

急に立ちあがった。


『だからまだ一緒に居ちゃダメかな?』


拓巳…目が潤んでる。

そんな姿を見て,清が泣けてくる。


『俺ッ…まぢ泣かせたいんじゃないんだ…』


語尾が聞こえないくらい

弱い声で言った。


分かってるよ…。

1ヶ月間一緒にいたじゃん。


「清が泣いちゃダメなのにね…。」


清ゎ自分自身に甘えてた。


スタイルが良いと言われ

顔が可愛いと言われ

泳ぎの天才と言われ

眉目秀麗と言われ

モテる彼氏がいて…


そして今ゎ,光喜や月谷サンに憧れて…


はっきり言って

最低だ清って…。


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