✝恋人魚✝

【光喜へ

 光喜に今日話したい事があるの

 部活終わったら、プールに来て

           清  】


たったそれだけの

短い手紙。


だけど俺の心ゎ大きく動いた。


『話…って…。』


なんなんだ…?

悪い話なら…泣いちゃうぜ?



良い話だか、悪い話しだか…

俺は最後まで悩み続けた。


『何怖い顔してんの?光喜』

『ぁ?…なんだお前か。』

『俺だよ。彼女かと思ったの?笑』


俺に話しかけてんのは

勿論、月谷だ。


月谷…それ言ったらおしまいだよ。

つか、お前も

この顔にさせた犯人だよ?


『…。』

『あれ?すねた?』

『ぉ前なんて嫌いだァァァ!』


月谷は「何で?!」と

あからさまに大袈裟なリアクションとってるし。


くそ…。

あのお姫様は何考えたんだ?


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