✝恋人魚✝
月谷のそばに居て…

しかめっ面したお兄ちゃん??


もしかして…それって…


『清…お前助けたのは
 月谷じゃないよ。』

「??何で??」


だって…

清を3週間前助けたのは…


『俺だから。』

「え?!」

『聞こえなかった?それ
 俺だよ。』


そうだ。

初めて会ったのは

あの空がきれいな場所じゃなかったんだ。


『だから…どっちにしろ
 清が恋する相手はきまってたん
 だよ。』


俺はにっこり笑いかける。


「光喜には恥ずかしさが無いの?」


顔を真っ赤にしながら俺をにらむ。


まぁ聞かないけど。


『あのさ…さっきのって、
 告白ってとっていんだよね?』

「ッ///」


俺は清をもう一度抱きしめる。
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