ｷﾐに届ける 届かぬ想い。

ﾍﾙﾒｯﾄの付け方も

分かんない私を

優しく教えてくれて

指導員として

当たり前の事を

してくれただけかも

しれないけど。

私はそれだけでも

嬉しかったんだよ。

男の教習生さんに

囲まれて

女子高生が

ﾊﾞｲｸの免許を採る

なんて

ちょっと疑問に思ったかな?

でも私がﾊﾞｲｸの免許を

採ろうと思わなかったら

京平には出会えなかったね

ﾊﾞｲｸの体重を支え切れなくて

何回も倒したのに

京平は

｢大丈夫だからね

ゆっくり慣れて行きましょう｣

そう言ってくれたよね

忘れないよ。

そんな京平の言葉に

どれだけ安心した事か

自転車も

上手く乗りこせないのに

ﾊﾞｲｸなんて

生意気過ぎたかな?

そう思ってたけど

京平は

優しい笑顔で

ずっと

大丈夫だよ

そう言ってくれたね

やっとゆっくり乗れた所で

初めての技能の授業は

終わったよね

｢お疲れ様でした｣

京平のこの言葉で

もう終わりなのか…って

寂しくなったけど

｢よく頑張ったね｣

京平のこの言葉で

次もがんばろうって

やる気が出たんだよ