6つの花びら
帰り道。
長い道のりを歩きながら、考え事をしていた。
いつから好きだったっけ…
暫く考えて、思い出した。
そうだ、あの時だ。
ちょうど2年くらい前、俺達が小6のころに俺の幼なじみの高橋真美と真美の友達の杉崎史華と3人でファミレスに行ったんだ。
俺はとにかく間抜けでドジで馬鹿ばっかりやってた。
たまたま同じタイミングでドリンクバーに行ったんだ。
そんで俺がよそ見していたせいでジュースはコップから溢れ、それを知らずに持った俺は見事にジュースを溢した。
その時。
「大丈夫?」
そう言って、持ってたハンカチで俺の服を拭いてくれたんだ。
その優しさに俺は惹かれ、恋をした。