6つの花びら

帰り道。


長い道のりを歩きながら、考え事をしていた。


いつから好きだったっけ…


暫く考えて、思い出した。


そうだ、あの時だ。


ちょうど2年くらい前、俺達が小6のころに俺の幼なじみの高橋真美と真美の友達の杉崎史華と3人でファミレスに行ったんだ。


俺はとにかく間抜けでドジで馬鹿ばっかりやってた。


たまたま同じタイミングでドリンクバーに行ったんだ。


そんで俺がよそ見していたせいでジュースはコップから溢れ、それを知らずに持った俺は見事にジュースを溢した。


その時。



「大丈夫?」



そう言って、持ってたハンカチで俺の服を拭いてくれたんだ。


その優しさに俺は惹かれ、恋をした。









< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop