君色のぼく



「どうして亮くんなの?吉井とかいるじゃん。」


「言ってなかった?」


「うん……まぁ、」


「聞きたい?!」


「どっちでも…」


「あれは………」


私が亮くんが気になりはじめたのなんて本当に単純な理由。


亮くんは何にも興味を示さないのに…人には優しいんだ…。困ってる人はほっておけないとことか…


当たり前じゃないことを当たり前にするところが…いいなって思ったんだ。


それでしつこく付きまとった…素っ気なかったけど、時々優しかったし…それに亮くんは気づいてないけど…


「かっこいいよね。亮くんって…」


「とらないでよ…私のなんだから…」


「わかってるよ。」


「はぁ………」


本人自覚が全くないから困るけど…亮くんって綺麗な整った顔をしてるから…


「心配なんだ…」


「え?」


「いつ誰が亮くんのいいとこに気づくかわからない。…私が先に気付いたけど、みんなすぐに分かっちゃうよ…亮くんのいいところ。」


「…………」


「みんなに亮くんのいいとこ…知ってほしいよ。でも…それでいつ亮くんが他の女の子を好きになるかわからない…心配だよ。」


「もぉ、あんた可愛すぎだよ!」


「華〜誤魔化さないで…本気なんだから…」


はぁ………本当、私ってやな女だな…。
でも亮くんを取られたくないんだ…それぐらい私は亮くんがスキなんだから…



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