君色のぼく
「春日。」
「亮くん…」
「もうお昼だよ。ぼーとして…大丈夫?」
「うん。」
亮くんはあれから、私のことを考えてくれるようになった。
「お昼、食べないの?」
「食べるよ!」
「調子悪い?」
「え?」
私のおでこに亮くんのおでこをあてた…顔、近い。
「熱はないけど……んー。」
この天然王子…
「大丈夫だよ!ちょっと寝不足なんだ。」
「そっか…なら良かった。」
あ、今の笑顔スキ。
「…ぼくの顔になにかついてる?」
「な、なにも…」
「食堂行こっか。」
「あっ、屋上行こ!今日ね、お弁当作ってきたんだ。」
「そうなんだ!ありがとう。」
今の笑顔もかっこいい…
亮くんって自覚はないかもしれないけど…よく笑う。
それにその笑顔がすごくかっこいい…
「春日?」
「な、なにもないよ。早く行こっ!」
「うん。」