君色のぼく



「春日。」


「亮くん…」


「もうお昼だよ。ぼーとして…大丈夫?」


「うん。」


亮くんはあれから、私のことを考えてくれるようになった。


「お昼、食べないの?」


「食べるよ!」


「調子悪い?」


「え?」


私のおでこに亮くんのおでこをあてた…顔、近い。


「熱はないけど……んー。」


この天然王子…


「大丈夫だよ!ちょっと寝不足なんだ。」


「そっか…なら良かった。」


あ、今の笑顔スキ。


「…ぼくの顔になにかついてる?」


「な、なにも…」


「食堂行こっか。」


「あっ、屋上行こ!今日ね、お弁当作ってきたんだ。」


「そうなんだ!ありがとう。」


今の笑顔もかっこいい…
亮くんって自覚はないかもしれないけど…よく笑う。


それにその笑顔がすごくかっこいい…


「春日?」


「な、なにもないよ。早く行こっ!」


「うん。」



< 21 / 34 >

この作品をシェア

pagetop