君色のぼく



「…………」


席替えをしたから、私たちの席は遠い。


亮くんは前の方で私は一番後ろ。


話しかけたくても無理な距離…


「…………」


後ろから亮くんをジッと見る…


「………」


かっこいい。かっこ良すぎる。


「はぁ…」


クラスの女子が噂してるのが聞こえる。


うん、だってかっこいいもん。今まで気づいてなかったみんながバカなんだよ…


でも、やっぱり気づいて欲しくなかった…


亮くんのバカ。



< 29 / 34 >

この作品をシェア

pagetop