君色のぼく



休み時間になる度に亮くんの周りには女の子がいっぱい。


もしかして…亮くんはモテたいから、そんな格好にしたの?


「…………」


私には興味がなくなっちゃったの?
スキだとも思わなくなったの…?


「………っ…!」


ばかっ!
泣いたりしても意味ないんだから…


亮くんだって女の子に囲まれて…私には目もくれない…。


「…………」


ちょっとは私を気にしてよ…
こっち見てよ!
気づいてよ………っ!


「…っ!!」


そう思って亮くんを見てたら…突然ぶつかった視線。
亮くんは驚いた顔をしている…


「っ………」


私は泣いてる顔を見られたくなくて…教室から出ていった。



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