君色のぼく


私は亮くんに抱きついた。


「え?あっ…春日?」


亮くんは焦ったような声を出した。


「もし、亮くんがダサくても…ブサイクでも…メタボになっても、私は亮くんが大好きだよ。私は亮くんだからスキなんだよ…」


「春日…」


「ん?」


「あの時はスキと思うって言ったけど…今は大好きだよ。」


大好きって…


「私の方がすきだもん。」


「そこで張り合うんだ…でも、ぼくの方がスキだよ。」


って笑顔で言われたら負けちゃうよ…


「亮くん…」


「ん?」


「これからイメチェンする時は私にも相談してね?」


「え?」


「私の好み…教えるから…」


「はい。…春日色にぼくを染めていいよ。」


って耳元で色っぽく言われたら…ドキドキしちゃう。


「亮くん……ありがとう。」


付き合って一ヶ月…私たちは初めてのキスをした。


私の方がすきだと思ってたけど…亮くんも私のために…いろいろしてくれてたんだね…


亮くんを私色に染めたら…私を亮くん色に染めてもらおうかな…


なんてね…


★END



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