君色のぼく



…春日はぼくのために?


「ぼくのため?ぼくがいつ頼んだ?…八つ当たりはやめてくれないかな?」


「おまえ…」


「やめなよ、吉井。みっともないよ。」


「………ちっ…」


突然あらわれた春日さんの友達の飯島さん。飯島さんが来たことで吉井はどこかにいった…
シャツかしわくちゃになった。最悪だな…吉井。


「大丈夫?桑原くん…」


「あぁ…助けてくれてありがとう。飯島さん。」


「いいよ…てか、桑原くん…人をすきになったことある?」


スキ?


「ないよ。」


「…桑原くんは…他人に興味が無さすぎだよ。」


他人に興味?


「…鈴菜はお節介で、桑原くんに付きまとってた訳じゃないよ…それだけはわかってて。」


…………


「あと、自分の気持ちに素直にっ!」


自分の気持ち?



「じゃぁね。」


……………


「わからないよ。」


みんな、何を言ってるのかわからない。



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